児ポ法改定案は2013年5月29日に提出されました。その後、一度も審議を経ず6月26日に継続審議という形になりました。今後改めて審議されるようです。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1306/26/news126.html
そもそも児ポ法の立法趣旨は、被害児童の救済です。その為、現状では児童買春や写真の児童ポルノの提供等は既に規制されています。改定案は主に「単純所持の禁止」、「ネット事業者への捜査協力努力義務」、「アニメ・漫画の規制を見据えた調査研究」が盛り込まれています。規制推進派には児童救済の強化をすべきだという意見、慎重派では表現の自由の侵害を懸念する声があります。
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/news/130621/ent13062107540008-n1.htm
児ポ法は直接拙作とは関係ありません。ただ、ゲーム製作においては、表現の自由が非常に重要です。もちろん、被害児童救済は大いに進めるべきです。ただ、改定案は各定義が曖昧で、表現の自由が侵害されるのではないか、という懸念が少なからずあります。特に実在の人物のいない創作物についての規制は立法趣旨から大きく外れるのではないでしょうか?
「警察も国民の支持を気にしており、運用は自制的になされるだろう。」(平沢勝栄・推進派)とありますが、国民の支持とは主にマスメディアの報道でしょう。マスメディアも商売ですから、かつてブラウン管を争っていたゲームに対しては、恣意的な報道が無いとはいえません。
当局が表現規制について積極的に介入するとどうなるか。中華人民共和国が良い例でしょう。例えば、ストラテジーゲームHerts of Ironはゲーム中でチベットやウイグルが中国から独立している等という極めて政治的な理由で販売が規制されています。オンラインゲームもゲームバランスで細かい規制があるようです。このような規制はゲーム製作者として断じて受け入れがたいものがあります。現在の児ポ法改定案は対岸の火事のような所もありますが、こちらに火の手がうつる可能性は否定できません。
また、同人活動界隈では直接影響のありそうな方も多く、それが結果的に同人活動全体が衰退する懸念もしております。
幸い日本は民主主義ですから、自らの政治的意見は投票によって示すことができます。参議院議員選挙では、選挙区ではもちろん候補者名を書いて投票するのですが、比例区でも候補者名を書いて投票する事が出来ます。単純に党名を書いたら得票数の多い順に議員になります。各個人の得票数は単純に当落だけでなく、党内での発言力も違ってくるようです。普段、比例区で党名を書いてる方は、候補者名を書いては如何でしょうか?以下は今回の参議院議員選挙で比例区の立候補者(一部)です。
【規制慎重派】
赤池まさあき(自民)
http://www.akaike.com/index.html
言及ページ
川田龍平(みんな)
http://ryuheikawada.jp/
言及ページ
谷岡くにこ(みどり)
http://www.taniokachannel.com/
言及ページ
【規制推進派】
ありむら治子(自民)
http://www.arimura.tv/
言及ページ(pdf注意)
神本みえ子(民主)
http://www.kamimoto-mieko.net/
言及ページ
円より子(民主)
http://www.madoka-yoriko.jp/
言及ページ
他にもいるかもしれませんが、調べ切れませんでした。党の選出に恣意はありません。選挙区立候補者、今回の改選議員ではない参議院議員、衆議院にも保守・革新問わず規制慎重派議員は多くいます。
7月21日は投票に行きましょう。
連絡先:__poosuke(at)infoseek.jp
(at)を@にしてご利用下さい。

7/23追記:当落結果