2013年04月21日

鉄道事業戦略で考える鉄道ダイヤ

「なんで特急をこの駅に止めないんだ?」ですとか
「この駅、乗換駅なのに普通しか止まらなくて不便すぎ」など、
鉄道ダイヤにご不満をお持ちの方は大勢いらっしゃると思います。
今回は鉄道事業戦略の発想に基づいて、鉄道ダイヤを考えて見ましょう。



schedule.png
都心と郊外を結ぶ鉄道の典型的なダイヤ設定例です。
特急は、住宅地の駅を殆ど通過する一方、郊外になると殆ど各駅停車になります。
A-M間の速達を考えるならば、郊外駅の停車を減らしてHあたりの
住宅地の駅に止めてもよさそうなものです。
何故このようなダイヤ設定をするのでしょうか?


通常客は繁華街の駅へ向かいます。つまりA〜Kの乗客はL,Mの駅に移動します。
特急や普通にはどこからの乗客が乗るのかと言えば、
 特急:A〜E⇒L,Mに向かう客(DはE駅で特急に乗り換え)
 普通:それ以外
という構造になります。
schedule2.png


仮に、Hに特急を止めるとどうなるか。特急はさらにF〜Hの客も乗車します。
schedule3.png

鉄道事業戦略では、乗車人数が定員をオーバーすると
オーバーした人数分の運賃は支払われないというルールがあります。
F〜Hの客にしてみれば、特急のH停車は確かに便利かもしれません。
しかし定員を超えるほど多くの客に特急に乗車されては会社側は損です。
本数を増やそうにも特急ダイヤは線路容量を多く占有するので容易ではありません。
じゃぁ乗車率の低い普通に分散して乗ってもらおうと言う発想が生まれます。
普通に乗せるためには簡単でHを通過してしまえばいいわけです。



現実にある鉄道ダイヤを観察すれば、
鉄道事業戦略攻略のヒントが隠されているかもしれません。




posted by ぷーすけ at 10:23| Comment(0) | 鉄道事業戦略